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- 2020/01/11
- 体のお悩みブログ
健康で丈夫な骨の成長に欠かせない栄養素
サプリメントによるビタミンK摂取
ビタミンK補給の重要性は長い間知られていました。1961年以来、新生児の出血性疾患を予防するためにすべての新生児にビタミンK1の注射が与えられています。このような状態はビタミンK不足で発生します。新生児の誕生時、その腸管は無菌です。ビタミンK(K2の形態)の主要な供給源は腸内細菌より合成され、ほとんどの女性の母乳には高濃度のビタミンKが含まれていません。新生児は腸内微生物叢が確立するまで、出生前に胎盤を通して供給されるビタミンKに依存する必要があります。
最新の臨床データでは骨粗しょう症、関節炎、心臓病の予防と治療に大幅な効果があり、ビタミンK補給の恩恵を受けるのは新生児だけではないということが判明しつつあります。
ビタミンKは脂溶性ビタミンであり、主要な役割として凝固因子の生成があります。また最近の研究ではビタミンKは健康な骨を構築するためにも必要であり、骨粗しょう症の治療および予防に効果がある可能性が示されてます。
ビタミンKにはK1、K2、K3と呼ばれるいくつかの形態があります。第1の形態であるK1、もしくはフィロキノンは植物由来です。K2またはメナキノンは細菌によって生成され、一部の発酵食品に含まれます。メナキノン骨格に結合しているイソプレノイドとして知られる分子の数に基づき、いくつかの異なる形態のK2が存在します。MK7はビタミンK2の最も重要な市販されている形態であり、メナキノンに結合した7つのイソプレノイド残基を含有しています。K3は合成の形態です。
ビタミンKはK1が食物から容易に摂取できること、また腸内細菌がK2を生成することができるということで欠乏症は非常にまれであると考えられています。それによりビタミンの中でも見過ごされがちな栄養素です。
ビタミンK1は濃緑色の葉野菜、ブロッコリー、レタス、キャベツ、ホウレンソウ、緑茶、アスパラガス、オート麦、全粒小麦、生のエンドウ豆に豊富に含まれています。MK7は納豆に高濃度で含まれています。85gの納豆でMK7を850 mcg摂取することができます。
ビタミンK摂取の骨粗しょう症に対する効能
ビタミンKは、骨タンパクオステオカルシンを不活性形態から活性形態に変換する役割を担うという、骨の健康骨の健康に重要な役割を果たします。オステオカルシンは人体の骨の主要な非コラーゲンタンパク質であり、カルシウムを骨内の場所に固定します。ビタミンK1の摂取量が少ない場合、骨粗しょう症や股関節の骨折につながります。ビタミンK1は緑色の葉野菜に含まれており、野菜を豊富に摂取することが骨粗しょう症に対する予防につながる可能性があります。
ビタミンK1(フィロキノン)、メナキノン4(MK4、K2の形態)、メナキノン7(MK7)などの様々な形態のビタミンKサプリメントが、骨の健康への影響を調べる臨床試験で使用されています。最初の2つのビタミンKサプリメント(K1およびMK4)の結果は、MK-7で達成されたものとは大きく異なっています。 ほとんどのビタミンK1を用いた二重盲検試験では骨密度にわずかな影響しか見られませんでしたが、MK4を用いた研究では骨量減少と骨折率の減少が認められています。使用された投薬量(45mg /日)は栄養効果をはるかに上回るものであり、この結果は高投薬量による効果によるものだと考えられます。
MK7はMK4よりもより強力で生物学的利用能が高く、またより長い半減期を有することが判明しています。MK7はオステオカルシンを活性化する際のK1よりも効果的であり、血液循環中にはるかに長く維持されます。
肯定的な多数の科学的調査の発表後、健康食品店でビタミンD3の人気が高まったように、ビタミンK、特にMK7にも同様の現象が起こっているようです。健康食品販売者は、ビタミンKの様々な形態や臨床研究で使用される有効な投与量範囲を理解することが重要です。骨粗しょう症の場合、MK7の一般的な推奨摂取量は1日あたり180 mcgです。一般的な健康促進目的では、ほとんどの専門家はビタミンK1もしくはK2の80~120 mcgの摂取を推奨しています。
ワルファリンによる抗凝固療法を受けている患者のビタミンK補給は禁忌とされていますが、その他にビタミンK1およびMK7を推奨用量レベルで摂取することに関する既知の問題は報告されていません。
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